究極の0円ネットレンタル?「青空文庫」って何?【おすすめ作品も紹介】

読書好きだと、図書館に行く機会も多いですが、引っ越したばかりの人や読書習慣がなくて、本を読みたい気持ちはあっても「図書館で貸出カードを作るのが面倒」なんて人もきっといるはずです。名作を読んでみようと思っても、文庫本も高いし、読むかどうかもわからない……。

そんな時は、究極のネットレンタルともいえる「青空文庫(Aozora bunko)」がおすすめ。なんと、0円で有名著作を読むことができ、会員登録も必要なし。スマホなどインターネットに接続ができれば、通勤や通学の移動中でも、いつでもどこでも楽しめるサイトです。

青空文庫とは何?利用方法は?

”インターネットの電子図書館”、青空文庫。

青空文庫は、誰でも見る、読むことができる電子本のサイト。図書館に行かなくても、インターネットから「青空文庫」にアクセスするだけで、著作権が消滅した作品 自由に読んでもOKな作品 をテキスト、Xhtml(一部html)で電子化。作品ファイルは縦書きの形式でまとめてあります。

利用料は?

利用料は無料。会員登録もありません。

そのため、青空文庫のURL、https://www.aozora.gr.jp/にアクセスするだけで、気軽に本を読むことができます。

青空文庫の意思が感動する……!

青空文庫の歴史は、1997年からはじまりました。

青空文庫の開始当時は数作品で、今のように多数の作品はなかったようです。しかし、ボランティア作業員(青空文庫工作員・耕作員)が次々と現れて、文章入力をしたおかげでインターネットで電子図書館として有名になりました。「自由に読める」、「自由に取り扱える」、「自由に新たな作品・サービスをはじめられる」ことがメリットで、ボランティアの人々の作業で進められています。

著作権保護期間が終わった作品、著者や翻訳者が公開同意した作品の2つが含まれています。青空文庫の運営は、広告収入や本の未来資金、助成金や支援金、個人からの寄付からなりたっているため、今後も利用料がかかる予定はないそうです。

青空文庫には何の作品がある?

有名作家の作品として公開されているものとしては、

  • 芥川龍之介 『芋粥』『河童』『地獄変』『羅生門』
  • 石川啄木 『悲しき玩具』
  • 江戸川乱歩 『怪人と少年探偵』『双生児』
  • オー・ヘンリー 『最後の一枚の葉』
  • 谷崎潤一郎 『細雪』『痴人の愛』『春琴抄』
  • 紫式部 『源氏物語』
  • 森鴎外 『阿部一族』『高瀬舟』『ファウスト』『舞姫』
  • 夏目漱石 『草枕』『こころ』『それから』『坊ちゃん』『吾輩は猫である』

があります。

調べてみたところ、太宰治の著作はなかったり、有名作家や有名作品の全ての作品があるわけではないものの、国語の教科書にのっていた有名作品も多数あります。

図書館に行って借りてこなくても、本屋さんに行って購入しなくても読むことができるのが、とにかく便利と感じるはずです。

こんな利用法が便利

無料で読むことができるので

  • 休日にヒマな時間ができた時に読書タイムに
  • お風呂で半身浴をしながら
  • 通勤や通学の時間、スマホを見ながら有意義に読書

文庫本などは忘れないようにカバンに入れておかないと読むことができませんが、スマホなら、いつもバッグに入れている人が多いはず。荷物も増えることなく、本を読み終わったら古本屋さんに売るなどの悩みも解消され、ペーパーレスで過ごせます。

1冊を読み終わったら、次の1冊を読み始めることもでき(もちろん、1冊読み終わらなくても部分的に読むこともでき)、飽きたら別の作品を読むことだってできます。

青空文庫の利用方法

青空文庫では

  • 作家別
  • 作品別
  • 分野別
  • 検索

で探せます。

作家別で検索したい時

総合インデックスの目次から、公開中の作品「作家別」で五十音順から探すことができます。有名な作家の作品もあり、例えば、芥川竜之介(正式には芥川龍之介)は、「あ行」から検索が可能。「あ行」をスクロールしていくと、「い」「う」「え」「お」の作家が並んでいます。五十音順を見ていき、聞いたことがある作家をクリックして読んでみることができます。

自分の好きな作家の作品を読みたい時には作家別で検索!

作品別で検索したい時

特定の作品を探したい時は、総合インデックスの「作品別」を選びます。作品の1文字目をクリックします。ただし、作品があるかどうかわからないこともあるため、おすすめとしては、作家がわかれば作家から検索するのがいいでしょう。

作品別で検索したい時は、教科書に一部が抜粋されていた作品の全文章を読みたい時。夏目漱石の『こころ』など一部が紹介されていて、全文を読みたくなったときに作品名の頭文字をクリックするとヒットします。

分野別で検索したい時

分野別リストから検索することもできます。分野別で便利なのは、児童書。今まで長編小説を読んだことがなかった人は、児童書から挑戦すると読破することができるため便利。小さい子供でたくさん読書量を増やしたい時にも、青空文庫を推奨すると、読みたい本をどんどん読んでいってくれるかも……。

検索語句がはっきりしている時

Googleの検索から直接入力しても検索ができます。キーワードを入力して調べてみましょう。

時間潰しにもぴったりな青空文庫

これまで読書習慣がなかった人も、青空文庫は0円、無料で楽しむことができる究極のネットレンタルと言っても過言ではないはず。インターネットにアクセスするだけで本を楽しむことができるので、節約中の人も積極的に利用できます。