2020年東京オリンピック・パラリンピックのスポーツ「ボッチャ」とは何?ルールは簡単?【やってみた体験談】

新スポーツの「ボッチャ」とは何か知っていますか。ボッチャは、古代ギリシアからの伝統的な玉投げのことで「bottia(ボッチャ)」のラテン語が由来です。競技はパラリンピックの正式種目。

実際にやってみる機会があり、ルールや難しさも体感できました。運動初心者の子供でもできるスポーツは、ハマると奥が深いスポーツでした。

ボッチャとは?

ボッチャは、古代ギリシアから受け継がれた伝統的な玉投げ。重度脳性麻痺者、四肢重度機能障害者のために考えられ、2020年東京オリンピック・パラリンピックの正式種目競技です。

やってみないとわからないボッチャのルールですが、実際にやってみると思った以上に簡単でした。

ボッチャのルール

ボッチャで必要なものは、

  • 白い球(ジャックボール)1個
  • 赤い球 6個
  • 青い球 6個

の3つ。

  1. 先攻と後攻をじゃんけんで決める
  2. 先攻がジャックボール(白い球)を投げる
  3. ジャックボールに近づけて自分の球(例:赤い球)を投げる
  4. 次に相手の番(例:青い球)になり、ジャックボールに近づいたら交代

ボッチャの人数

ボッチャは最低2人から行えます。

個人競技だと、1対1、赤球、青球をそれぞれ1人ずつが担当します。団体競技としても楽しめます。団体競技だと3人ずつ合計6人のチーム戦になります。

ボッチャのコート

出典:社団法人日本ユニバーサルボッチャ連盟

ボッチャのコートレイアウトは、社団法人日本ユニバーサルボッチャ連盟のインターネットサイトに書いてあります。

①③⑤が赤のスローイングボックスとすると、
②④⑥が青のスローイングボックス

で競技ができます。赤の球は、自分の陣地なら、①③⑤の、どのスローイングボックスから投げてもOKです。

  • ジャックボールが右にあるのか左にあるのか
  • 中央から投げたいか、右や左から攻めたいのか

どの位置から投げればベストなのか考えながら遊べます。頭を使うことで点数が取れるスポーツです。

パラリンピック競技の「ボッチャ」をやってみた

2020年のパラリンピックにも実施されるボッチャ競技、簡易版で遊んでみました。簡易版とはいえ、ボッチャ正式コートの3×6メートルで実施します。

経験者の人にルールを教えてもらいつつ、遊んで感じたのは、「的が動くカーリングのような感じ」でした。親子でも遊べそうで、子供にも楽しめるスポーツと思います。カーリングが流行したように、今後、オリンピック開催の2020年には流行するかもしれません。

ゲーム①

ゲーム①は、白い球のジャックボールをどこに投げるか迷った結果、難しい試合になりました。

  1. 先攻は私。ジャックボールを投げたところ、エンドライン、サイドラインのギリギリでとまる
    ※もしエンドラインやサイドラインオーバーしたら、まんなかに戻されるのですが、今回はギリギリでした
  2. 先攻は赤球。スローイングボックスからジャックボールの白球めがけて投げるのですが、コントロールが悪く、与えられた球全てをエンドラインオーバーで終了……。
  3. 後攻は青球。スローイングボックスから投げます。経験者なだけあって、上手。それでも、エンドライン、サイドラインギリギリの場所に投げることは難しく、何球かはラインオーバーしてしまいました。

ゲーム①は相手が勝ち!

経験者から「初心者は、ジャックボールが近くにある方がプレイしやすいですね」と助言をいただきました。

ゲーム②

ゲーム②は、相手がじゃんけんに勝ち先攻を勝ち取ります。

  1. 先攻は相手。ジャックボールは近めに投げてくれました。
  2. 先攻は相手で赤球。ジャックボールの近くにとまります。すると、次は後攻の私の番になります。
  3. 青球をジャックボールの近くに投げます。2球ほど使い、赤球よりも青球の方がジャックボールの近くに止まりました。そこで赤球に交代です。
  4. 赤球の相手がジャックボールに赤球をぶつけて、ジャックボールを移動させました!
  5. 青球を消費しつくして終了……。
  6. 赤球はまだ残っているので、ジャックボールの近くに配置し、点差を広げます。
相手が上手でした。ジャックボールにボールをぶつけることができ、相手のボールからジャックボールを離すことができます。
ジャックボールが近くだとボーリングのように球を転がした方がコントールできることを発見。投げ方も練習次第でうまくなります。

子供も高齢者もできそうなボッチャ競技に注目!

ボッチャは、どのくらい多くのボールを白い球であるジャックボールに近づけられるかを争います。

ボーリング、カーリングを組み合わせたようなスポーツで、ボッチャボールはレザーでできていて、重さは約300g。周囲は27センチ前後で、野球ボールよりも少し大きいかなと思える大きさでした。専用の球など用具を購入したり、ボッチャのコートの規定を理解したりするのは大変ですが、経験者が一人いるとわかりやすく、子供もできそうです。

人数も2人からできて、激しいスポーツではないので高齢者もできます。投げ方も思ったとおりの軌道を通らないなどハマります。今後、注目のスポーツです。